食品安全FAQ > 検査の結果、基準値を超えない量の放射性物質が検出されている食品でも、食べ続けることで健康に影響はありますか?

(2014/3/12)

検査の結果、基準値を超えない量の放射性物質が検出されている食品でも、食べ続けることで健康に影響はありますか?

  • (1)福島県の原子力発電所事故以前から、食品には放射性物質が含まれていたのですか?
  • (2)食べ続けることで、被ばく線量はどのくらいになりますか?

 食品に含まれる放射性物質の基準値は、子供を含めた全ての年代の人が、その食品を毎日食べ続けても、含まれている放射性物質から生涯に受ける影響が十分小さく安全なレベルになるように決められています。そのため、基準値以下の食品を毎日食べ続けても、放射性物質による健康への影響はないと考えられます。



基準値は、平均的な食生活で、基準値と同じ量の放射性物質が含まれている食品を食べたとして計算し、年間の食品からの被ばく線量が1ミリシーベルト以下になるように決められています。
 国際的な食品規格を定めているコーデックス委員会は、原発事故などで放射性物質に汚染された食品からの被ばく線量について、健康に影響がないと考えられる年間1ミリシーベルト以下になるように国際基準を決めており、この考え方に基づいて国内の基準は決められました。

被ばく線量の計算には、「預託実効線量」が用いられています。体内に取り込まれた放射性物質は、時間が経つにつれ壊れていくとともに、体内で代謝されて尿や便などで排泄されていき、減少します。 体内に残った放射性物質が、どれだけ体に影響を与えるかを、大人は50年分、子供は70歳までを累計し、その被ばく線量を1年間で受けたものとして計算したのが、「預託実効線量」です。預託実効線量についての詳しい説明は、以下の原子力規制庁のホームページをご覧ください。
原子力規制庁:「食品から受ける放射線量(預託実効線量)」

(1)事故が発生する以前から、食品には天然の放射性物質が含まれていました。そのうち最も多いのはカリウム(40K)で、他にもポロニウム(210Po)などがあります。なお、食品に含まれる放射性物質の基準値については、下記関連する質問をご覧ください。

(2)2011年9月、11月に、厚生労働省が、東京都、宮城県、福島県で実際に流通していた食品を購入し、放射性物質がどのくらい含まれているのか測定し、この結果に基づき、その食品を1年間食べ続けたときの被ばく線量を推計しました(マーケットバスケット方式)。放射性セシウムからの被ばく線量は、東京都では0.0026ミリシーベルト、宮城県では、0.0178ミリシーベルト、福島県では0.0193ミリシーベルトで、年間1ミリシーベルトよりも低い被ばく線量であることがわかりました。
 2012年2~3月に、厚生労働省が、福島県、神奈川県など全国12地域で同様の調査を行った結果、食品中の放射性セシウムからの被ばく線量は、0.0009~0.0094ミリシーベルトで、2011年の推計値よりも低くなっていました。



 また、2012年3~5月に、同じく厚生労働省が、福島県、神奈川県など全国9地域で一般家庭の実際の食事を1日分すべて集めたものを測定したところ(陰膳方式)、食品中の放射性セシウムからの被ばく線量は、0.0012~0.0039ミリシーベルトでした。
 そのほか、厚生労働省食品の安全確保推進研究事業や東京都でも調査を行っています。詳細は、以下の表やホームページをご覧ください。

<表 食品中の放射性セシウムからの年間被ばく線量調査の結果>
※方式について
○ マーケットバスケット方式
 流通している食品を購入し、地域別・食品別の摂取量に基づき、「米・米加工品」、「豆類」、「果実類」など14食品群別に分けたものを混合し、測定する方式。
○ 陰膳方式
 一般家庭から特定個人の1日分の食事を実際に集めて混合し、測定する方式。



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